所得の高い人ほど「消費税」の負担割合が低くなり、消費税には逆進性があるといわれます。逆進性問題の本質は、消費税だけの問題ではなく、この国の税のあり方が、累進制緩和に向かっていることにあります。
「所得1千万の人も300万の人も、消費支出は変わらないから、負担する消費税の額は同じ」、「所得の高い人ほど消費額は多いのは当然だが、所得300万の人の何倍も消費するわけではない」、「所得の高い人ほど消費税の負担割合が低くなる」などの理由で、消費税には「逆進性」があるといわれます。これだけだと逆進性問題の本質か目をそらすことになります。
逆進性問題の本質は、消費税の導入によって、この国の税のあり方が累進制緩和に向かっていることにあります。 “消費税の逆進性とは、所得税から消費税へのシフトのこと” の続きを読む