一億円の壁とは
年間所得が一億円を超えると、実効税率が減る。原因は金融所得の分離課税にある。ネットで「一億円の壁」と検索すると、次のような記事かみつかる.。
与党税制改正から消えた「富裕層1億円の壁」のナゾ
金融所得課税と“1億円の壁”の打破
所得1億円を超えると、税負担率が下がるときけば、「なんで」と思い、「そんなバカな」という反応が一般的であろう。多くの人が問題視するが、これが変わることはない。なぜなのだろうか。
所得税法の理念から逸脱する金融所得税制
所得税法には、「所得税は、こうあるべき」という理念がある。この理念は、租税特別措置法によって、浸食されているが、その中心は「総合課税主義」と、「累進税率」であり、ルーツは、シャウプ勧告にある。
金融所得の分離課税と定率軽課は、総合課税主義に反し、累進税率が適用されない。所得税法の理念からの逸脱である。 “なぜ「一億円の壁」は崩れないのか” の続きを読む